糖尿病のお客様②
前回、
糖尿病のお客様から伺った
血糖値が低下したお話を
書かせていただきました。
今回は、
どのような身体の働きが作用して
血糖値が下がったのか
私なりの考えを書いてみたいと
思います。
ご存じのように糖尿病は、
血糖値が高くなる病気です。
身体の正常な働きでは
血糖値が上がると、膵臓でインスリンというホルモンが
出てきます。
そのホルモンが肝臓や筋肉などの組織に届くと
インスリンがこれらの器官に作用して
血糖の取り込みをすることになります。
そして血糖値が下がります。
このしくみが正常に機能しないために
血糖値が高くなるのが糖尿病です。
このとき
正常に機能していない身体の働きは、
大きく分けて2つあります。
①には
膵臓でインスリンをうまく作ることができないため
インスリン不足になる。
②には
インスリンは分泌されているけれど、
肝臓や筋肉、脂肪組織で
血糖の取り込みが作動しない(インスリン抵抗性)。
お客様はインスリンを注射されてますので
①のしくみが改善したのではないと
思います。
そうすると②のしくみ、
肝臓や筋肉などで血糖の取り込み作業の効率が
上がったためという事になるかと思います。
では、糖尿病の場合
なぜ②しくみがうまく働かなくなるのでしょうか?
細かなことはありますが
大きくみると
身体の機能低下や
血液・リンパの循環が悪くなることで
身体の中に老廃物が蓄積して
インスリンが肝臓や筋肉に届きにくい
もしくは
肝臓や筋肉細胞にあるインスリンを受け入れる
窓口の周辺に老廃物が蓄積して
機能しなくなっている
ということが考えられます。
私の整体では
身体の大きな捻じれを整えて
全身の骨格をバランスよくしていくことで
血液やリンパの循環を改善して
老廃物の蓄積を防ぐことを
目標としています。
今回のお客様も
身体の循環が改善して
老廃物の蓄積を防ぐことで
肝臓や筋肉組織の血糖の取り込みが
スムーズになったと思います。
ただ身体の働きには個人差があるため
糖尿病をお持ちの皆さんが
同じような改善があるとは限りません。
しかし
「老廃物を蓄積させない」ことは
どなたでも共通して大切なことだと
思います。