道しるべ
人生の道しるべは、人それぞれちがうと思います。
私の場合は、本から道しるべといいますか、インスピレーションを
いただきながら人生の方向性を決めているところがあります。
ちょっとしたいい文章が私の中にあるポジティブなDNAを刺激して
新たな考え方が身に付きます。
考え事をしていると、ふわっと前に読んだ言葉の記憶が浮かび上がる感じです。
参考にしている文章を、たまにブログに書いてみたいと思います。
もしかしたら、参考にしていただける方がいるかもしれません。
今日は最近読んだ本、 「猫と小石とディアギレフ」 福原義春 著で
いいなあと思った表現を書きます。
福原さんがバリ島のウブドでホテルに泊り、
朝前庭に出て、目の前の深い谷を眺めていた時の感想です。
ちょっと長いですけど、カットしてしまうとちがう文章表現になるので
そのまま書きます。
「さまざまな鳥のさえずりが深い谷にこだまする。
微風と涼気が心地よく、そのまま前庭にある石垣にもたれていると、
何種類もの鳥が鳴いているのに、主役の鳥が数分ごとに代わって
さえずっているのに気づいた。
次から次へと主役の歌い手が交代して、絶えることがない。
まさに大いなる生命力を実感する。
その鳥のさえずりが何とも美しいので、わたしはそのまま
聞き入って陶然としていた。
一時間もたったかたたないかのころ、突然、深い谷から
わき上がってくる大自然というか、全宇宙がわたしの体をみたした。
霊感のようなものが体中を貫いて、その瞬間、はるか遠くの
物音や小さな声でささやくすべての鳥の声がはっきり聞こえるのである。
谷の先にそびえる峰の背後で吠える犬の声、遠くの寺院から聞こえる
勤行の鐘の音、誰かが走っていくバイクの音・・・・。
無我の境にいると、やがて日が昇り鳥の声も低くなって、
わたしは我に返ったのだった。」
私もハイキングに行ったときに、近い体験をすると疲れが取れて
今までにない力が湧いてくる時があります。
直観力でしょうか。柔軟な考え方ができる気がしてきます。
拓先生が、骨格を観るときの姿が目に浮かびますね。
三河屋様
コメントありがとうございます。
またお会いできる時を楽しみにしております。
最近いろんな種類の鳥が近くまで来てくれます。
いい写真が撮れたら、ブログでご報告しますね。